3Dプリント用のテキスト

スライサーが必要とするのは閉じたソリッドであって、文字の絵ではありません。STL書き出しは各文字をまさにそのソリッドへ押し出します。塗り面が三角形分割された上下の面になり、垂直な壁でつながれ、水密かつミリメートル基準 — 途中に修復工程を挟まずスライスできます。

3Dプリント用のテキスト

中実の文字、あるいは中空の文字

STLは塗りを運ばないので、塗りと輪郭のスイッチは「どのジオメトリを押し出すか」として読まれます。塗りだけなら文字は中実のブロック — バッジ、看板、キーキャップ向き。輪郭だけなら縁のまわりの線幅ぶんの帯だけが押し出され、厚みの分かった壁を持つ中空の文字になります。象嵌やライトボックス、レジンを流し込むつもりのものに便利です。両方なら、ソリッドとそれを囲む帯の両方が得られます。

サイズ、深さ、そしてスライサーの前提

フォントサイズはジオメトリ単位での文字の高さで、STLには単位ヘッダーがありません — スライサーは数値をそのままミリとして読みます。したがって単位セレクターは何かを宣言するのではなくソリッドを拡大縮小し、既定では1ジオメトリ単位=1ミリを保ちます。

  • 既定のミリメートルなら、フォントサイズ100は高さ100 mmの文字を出力します。センチやインチで作業するなら単位を切り替えてください。
  • 押し出しの深さは同じ単位でご自由に。触らなければテキスト高さの5分の1で、立てる文字によく合います。
  • 深さはスライサーでZ軸を伸ばすのではなく、ここで決めてください — 押し出せば文字面は平ら、壁はきっちり垂直に保たれます。
  • 大きな出力では曲線精度を上げてください。曲線は三角形分割の前に線分へ平坦化されるので、多角形の「O」は200 mmあたりから目に付き始めます。

ひとつの部品か、文字ごとの部品か

触れ合っていない文字は同じファイル内の別々のソリッドで、スライサーはそれらをプレート上の別オブジェクトとして扱います。単語をひとつの部品として取り出したいなら、文字が重なるスクリプト体を使うか、重なるまで字間を詰め、その重なりがモデル内部の壁として残らず統合されるよう輪郭の溶接を有効にしてください。なお単一グリフ内の輪郭はその設定に関わらず常に統合されるので、ステムがボウルを横切っても内部に継ぎ目は残りません。

細いストロークとノズル

ヘアラインのセリフや細めのウェイトは、押し出し幅ひとつ分より細くなることがあり、スライサーは痩せさせるか、丸ごと落としてしまいます。回避策は二つ。ウェイトを上げる — 可変フォントの軸が開かれているので、書体を変えずに太くできます — か、輪郭モードに切り替えることです。輪郭モードの帯は指定した線幅そのものなので、ノズル径の整数倍に合わせるのも簡単です。

あるいはモデルに彫り込む

テキストがすでにモデリング済みのものに載るなら、ソリッドではなく輪郭を書き出し、CADツール側で押し出してください。DXFはファイルヘッダーで単位を宣言するので、スケッチはFusion 360、FreeCAD、Onshapeで意図したサイズで届きます。SVGはTinkercadやBlenderが好むインポート形式です。いずれにせよ文字はカウンターも含む閉じた輪郭として入ってくるので、ボスとして起こすのもポケットとして彫り込むのもすぐできます。

よくある質問

このSTLは修復なしでスライスできますか?
できるはずです。上下の蓋は垂直な壁を縫い合わせたのと同じ境界エッジから作られるので、ソリッドは相方のいないエッジを残さず閉じます — Cura、PrusaSlicer、Bambu Studio、Orca、Simplify3Dはそのまま受け取ります。ファイルはASCII STLで、ディスク上では大きいものの、どこでも読めます。
出力サイズが違ったのはなぜ?
ほぼ必ず単位の思い込みです。STLは単位を宣言できないため、スライサーは数値をミリとして読みます。ここで選んだ単位が意図どおりか確認してください。フォントサイズはポイントではなくジオメトリ単位での文字の高さである点もお忘れなく。
文字の下にベースプレートはありますか?
ありません — 文字そのものがモデルです。底面はz = 0にあるので、プレートに平らに載ります。裏板が欲しいならスライサーかCADで足すか、文字を重ねてひと続きの部品として出力させてください。
曲面に沿って湾曲した文字を出力できますか?
ここからはできません。ジオメトリは平面で、1軸に沿ってまっすぐ押し出されます。代わりにDXFかSVGを書き出し、CADツールで読み込んだスケッチを曲面へ投影してください — そもそも巻き付けはそこでやるべき作業です。